2022年度 一般社団法人ひたちなか青年会議所

第29代理事長 萩 谷 樹 莉(Juri Hagiya)

JCIひたちなか 2022年度スローガン

「Never stop challenging」~夢と笑顔溢れるまちへ~

はじめに

目に見えないウイルスに怯え、人々の心が疲弊し、新型コロナウイルスによるパンデミックで世界中の多くの国で都市封鎖が起き、自由に移動出来なくなる世界を誰が想像できたでしょうか。

何気なく過ごしていた日常が一変し、大切な人や仲間と会えなくなり、私たちは人と人とのつながりの価値を改めて考えさせられました。人は誰もがひとりでは生きていけない。日々助け合い、支え合いながら与えられた人生を歩んでいる。競争ではなく協力しよう。「新日本の再建は我々青年の仕事である」戦後の荒廃から日本の復興と、明るい豊かな社会の実現を目指し立ち上がったJAYCEE。

新たな壁が目の前に迫り、いかなる困難が起きようとも、今こそわたしたちが旗手となり率先して行動し、共に挑戦しよう。

持続可能なまちの創造

私たちの住み暮らす二市一村の人口はおよそ24万人でありながらも、年間200万人の集客を誇る国営ひたち海浜公園が存在します。この多くの観光客の中には、10万人を超える外国人観光客のインバウンド需要があり、なかでも「死ぬまでに見たい世界の絶景」に選ばれた、みはらしの丘はまさに絶景であり、世界中から訪れる観光客にとても人気があります。

また、毎年8月に開催されるROCK IN JAPAN FESTIVALは、のべ参加人数が30万人を超える一大イベントであり、地域経済に好循環を与えています。しかしながら、首都圏からのアクセスが良いまちのため、宿泊せずに日帰りで帰ってしまう観光客が多く、イベント時期は市内の交通渋滞などの課題が生じております。では、どのような街になればより長く滞在してくれる来訪者を増やすことができるのでしょうか。

私たちが市民と共に考え、まちをデザインし青年会議所だからできる戦略を立て挑戦していくことにより地域のブランド価値を高め持続可能なまちを創造していきま しょう。

新時代を切り開くグローバルな人財の育成

将来を担う子どもたちは、次世代のリーダーであり地域の宝であります。子どもたちが多様性のある視野の広いリーダーになるためには、世界に目を向ける必要があります。

我々青年会議所は、世界110ヶ国以上に存在する団体です。各国の青年会議所とパートナーシップを結び、地域の子どもたちと海外の子どもたちが積極的に交流し、共に学ぶことにより、世界で活躍できるグローバルな人財の育成に努めます。実体験で学ぶことは、成長期の子どもにとって様々な影響を与え、多様性あふれる大人へと成長することでしょう。

このような機会を提供できるのも青年会議所のネットワークの強みであります。世界を知り、世界を学ぶ、全世界共通のSDGs達成に向けて私たちに何ができるのか。新時代を切り開くグローバルな人財の育成こそが、地域の発展につながり、持続可能なまちの実現となるでしょう。

夢と希望溢れる音楽のまちひたちなかの創出

JCIひたちなかを代表する事業、「全国高校生アマチュアバンド選手権TEENS ROCK IN HITACHINAKA」は多くの団体、企業の協力をいただき今年で 19回目の開催を迎え、子ども達の夢を応援する一大事業として成長しました。本年は日本各地のLOMや企業とパートナーシップを結び、日本全国で地区予選大会を開催いたします。

予選を勝ち抜いてきた全国の高校生バンドがひたちなかの決勝のステージに立ち、ROCK IN JAPAN FESTIVALの出場を目指すことで、「音楽のまちひたちなか」をさらに周知し、ブランド価値向上につなげていきましょう。

本事業に出場する高校生バンドは音楽を通じて、自分が人に何かを伝えることの素晴らしさ、大切さを実体験で感じることができるはずです。そして、JCIひたちなかジュニアクラブを中心とした高校生たちが中心となって、事業を構築することにより、自己成長につながる機会を提供し、次世代を担うリーダーを多く創出することができるでしょう。JCIひたちなかジュニアクラブメンバーと共に、夢と希望溢れる音楽のまちひたちなかを創っていきましょう。

那珂大地に必要とされる人財の発掘

私たち青年会議所は、地域の発展のためにこれまで多くの運動を展開してまいりました。明るい豊かな社会を実現するためには、同じビジョンを持った仲間の力が必要不可欠であり、率先してチームを引っ張っていくリーダーが必要です。

JCIひたちなかが29年間歩んできた道をつなぎ、さらに大きなムーブメントを起こすためには会員拡大が最も重要であります。わたしたち一人ひとりが、青年会議所活動に魅力を感じ、価値を見出し、インパクトを受ければ自ずと身近な知人・友人に声をかけ、共に活動する新たな仲間が集う組織になるでしょう。そして、これからの時代に即した柔軟な組織運営をしていくことで、若者や女性が活躍できる人々が自然と集まる魅力ある団体となり、地域に必要とされる青年会議所になるはずです。

また、出向制度を活用することで地元のみならず、県内、地区、全国、全世界の多くの仲間に出会えるチャンスがあります。この新たな出会いこそが青年会議所活動の最大の魅力であると感じています。限られた時間を活用し、一歩踏み出すことにより、人生においてかけがえのない経験を体験することができるでしょう。

創立30周年を迎えるにあたって

ひたちなか青年会議所は、いまより29年前、ひたちなか市の誕生の礎となるべく、ひたちなか市誕生前に、社団法人那珂湊青年会議所と社団法人勝田青年会議所との日本初の社団法人合併を経て1994年に誕生しました。

私たちがこの地域において、ひたちなか青年会議所としてあり続けるためには、これまで2つの青年会議所が紡いできた歴史を継承し、時代に即したアクションを起こし、この節目の年を好機と捉え変革への明確な意識を共有し後世へと伝えていく必要があります。

私たち一人ひとりが地域のリーダーとなり明るい豊かな社会の実現を目指し、イノベーションを起こすことで那珂大地の未来を創造していきましょう。

時代に即した機動的かつニューノーマルな組織へ

青年会議所運動は組織の根幹を担う運営が重要であり、長きにわたり守り抜かれてきたルールと、受け継がれてきたプロトコルのもと運営されてきました。

また、様々な状況下でニューノーマルな時代においても、機動的に率先して行動することで、組織のレジリエンスを高めた各種会議・総会運営を可能とすることができます。固定観念を捨て、発想の転換を柔軟に行い、時には諸規則を変更することも視野に入れ時代に即した機動的かつニューノーマルな組織の基盤を創っていきましょう。

おわりに

わたしは青年会議所に入会したくさんの経験をさせてもらい、多くの衝撃的な出会いがありました。大きな目標を達成するためには、一人の100歩ではなく、100人の1歩が必要です。これまでも大きな成果を成し遂げたときには、いつも信頼できる仲間と、皆に尊敬されるリーダーがいました。

「Service to humanity Best Work of Life」「人々への奉仕こそが、人生において最大の使命であ る」JCIクリードにあるこの言葉こそが私たちの信条であり、私が大好きな言葉です。 利他の心を持ち、見返りを求めることなく人のために行動を起こしてください。そこから新たな気付きが生まれ、行動の結果が必ず自分自身に返ってきます。役割に誇りを持ち、 まわりの人のことを考え行動し、ひとつひとつ誠実に、本気で取り組むことで多くの成長があるはずです。

そして、大いにJC活動を楽しんで、たくさんの人を巻き込んでください。楽しそうな魅力あるところにしか人は集まりません。全てのメンバーに平等に与えられた40歳までという限りある時間のなかで、共に挑戦し続けましょう。過去を変えることはできなくても、一歩踏み出すことで確実に未来を変えることはできるのです。さあ、いまこそ失敗を恐れずに、仲間と共に挑戦しよう。

「Never stop challenging」~夢と笑顔溢れるまちへ~

基本理念

誰もが夢を描ける

笑顔溢れるまち

那珂大地の創造

スローガン

「Never stop challenging」 ~夢と笑顔溢れるまちへ~

基本方針

1.持続可能なまちの創造

2.新時代を切り開くグローバルな人財育成

3.夢と希望溢れる音楽のまちひたちなかの創出

4.那珂大地に必要とされる人財の発掘

5.30周年に向けた事業の実施

6.時代に合わせた組織運営と組織基盤の強化